咳は風邪のときによくみられる症状ですが、「長引いている」「夜になると悪化する」「ゼーゼーしている」など、心配になることも多いと思います。
咳の原因は多岐にわたりますが、咳がどれくらい続いているかが一つの大事な情報になってきます。

数日続く場合

もっとも多いのは風邪(ウイルス感染)です。他にも気管支炎・肺炎、クループ、喘息、異物誤飲(何かを飲み込んだ)なども原因としてあります。

数週間続く場合

風邪のあとに咳だけ長引く感染後咳嗽のことも多いですが、急性副鼻腔炎や百日咳、マイコプラズマ肺炎なども考えられます。

数カ月続く場合

数カ月続く場合、慢性副鼻腔炎、喘息、チック、胃食道逆流症などの可能性があります。

咳に使われる薬は、原因や種類によって異なります。

痰絡みのゴホゴホした風邪の咳

痰を出しやすくする薬(カルボシステイン、アンブロキソールなど)を使用します。漢方を追加することもあります。無理に咳を止めるよりも、痰をしっかり出すことが大切です。

乾いたコンコンした風邪の咳

劇的に効く薬はありませんが、咳を抑える薬(デキストロメトルファンやアスベリンなど)を使用することがあります。漢方を追加することもあります。

気管支炎や喘息の咳

気道を広げる薬(ツロブテロールテープ、サルタノール吸入など)を使用することがあります。

クループによるオットセイのような咳

喉の炎症を抑える目的でステロイド薬(デカドロン、リンデロンシロップなど)や喉のむくみをとるボスミンの吸入を行います。

基本的には、喉を含む空気の通り道を乾燥させないことが大事になってきます。

加湿

加湿器を炊いて湿度50-60%は維持しましょう。湿度が上がりづらい場合は濡れたタオルを干すことも効果的です。
また、喉を乾燥させないためにマスクを着用すると良いでしょう。温かい水分を取る、ネブライザーや生理食塩水を購入して自宅で吸入するのも手です(「オムロンコンプレッサー式ネブライザ」など)。

ハチミツ

トローチについて

すぐに受診したほうが良い場合

・ゼーゼー、ヒューヒューする呼吸が続く
・オットセイのような咳(クループ)がある
・突然の激しい咳(アレルギーや異物を飲み込んだ可能性)
・息苦しそう、ぐったりしている

様子を見つつ受診したほうが良い場合

・咳が長引いている(2〜3週間以上)
・夜間の咳が強く眠れない

市販薬は使ってもいいですか?

市販の咳止めや総合感冒薬は様々な成分が混ざっていることが多いです。少なくとも処方薬がある場合は、成分が重複することもあるので、自己判断での使用はオススメしません。

咳の薬はいつまで飲んだほうが良いですか?

痰を出しやすくする薬、咳をおさえる薬、空気の通り道を広げる薬は、症状が良くなってきたら服用を中止してもらって大丈夫です。

いつになっても咳が良くならないのですが・・・

咳が長引く場合は肺炎や気管支炎、副鼻腔炎、気管支喘息、百日咳、マイコプラズマ肺炎などがないか、必要に応じて検査を行っていますのでご相談下さい。どれにも該当しない場合は症状に合わせて対症療法薬を調整いたします。