下痢
下痢の原因(胃腸炎など)
下痢の原因は様々ですが、続いている期間に応じて考えられる原因は変わります。
数日
急に始まった下痢は胃腸炎のことがほとんどです。また、食物アレルギーの症状のことや、シンプルに食べすぎ・飲み過ぎのこともあります。
数週間
赤ちゃんでは胃腸炎の後に、一時的に乳糖が分解できなくなる乳糖不耐症便秘になることがあり、その場合数週間ミルク摂取に伴う下痢が続くことがあります。
数週間~数カ月
便秘のお子さんでは、硬い便の横から柔らかい便だけが通過して下痢が続くことがあります。学童~思春期のお子さんでは、ストレスなどで腹痛が出る過敏性腸症候群は、便秘のほか下痢を伴うことも多いです。一方、早いと学童後半からは潰瘍性大腸炎やCrohn病になるお子さんが出てきます。下痢が長期にわたり、血便や発熱、体重減少など伴う場合は要検査です。
ご家庭でできるケア
水分と食事
一番は、脱水やミネラル不足にならないように水分をとりつつ、お腹を休ませてあげることが重要です。摂る水分は、糖分・塩分が入っているOS-1、アクアライトオーアールエス 、クラシエの経口補水液などの経口補水液がベストです。食事は無理に取らなくてよいですが、食欲がある場合は、脂質やタンパク質をあまり含まない炭水化物中心に試しても良いでしょう(水分や食事について詳しくは嘔吐のページをご覧下さい)。
おしりのケア
下痢が続くとおしりが荒れることが多いです。清潔にして、荒れてきたら軟膏を塗るようにしましょう(詳しくはおむつかぶれのページをご覧ください)。
胃腸炎の経過
多くの場合、吐き気や嘔吐の症状が強いのは初日、2日目あたりです。下痢はその後も続くことは多く、1週間位してからようやく下痢が良くなってくることも珍しくありません。
赤ちゃんでは下痢が長引く場合は二次性乳糖不耐症のこともあります。一時的に乳糖が分解できなくないので、下痢の頻度や程度に応じて、乳糖除去をした方が良い場合があります。乳糖不耐症の場合、数週間、長いと1ヶ月以上その場合はノンラクトなどの無乳糖ミルクを使用します。
受診の目安
すぐに受診したほうが良い場合
・ぐったりして意識がぼんやりしている
・経口補水療法(ORT)をしても水分が取れない
・おしっこが少ない(目安として、乳児で6h以上、幼児で8h以上、学童で10h以上おしっこが出ない)
・血便が出る、強い腹痛が続く
よくあるご質問
下痢止めって使わないのですか?
下痢止めは、胃腸炎などによる下痢では病原体を体内に留めることにつながる可能性があるため、通常は使いません。
便検査って受けたほうがいいですか?
子どもの下痢の多くはウイルス性胃腸炎で、自然に良くなるため、便検査を行わなくても治療方針は変わらないことがほとんどです。ただし、以下のような場合には便検査を検討します。
・血便がある
・高熱などの症状が長引いている(数日〜1週間以上)
・重症でぐったりしている
細菌性腸炎の場合は抗生剤を使いますか?
必ずしも使うわけではありません。細菌性腸炎であっても、多くは抗生剤を使わず自然に改善し、むしろ、抗生剤を使うことで下痢が悪化することもあるからです。入院を要する重症例やカンピロバクター腸炎など特定の細菌性腸炎で使用されることはあります。
