喘鳴・ケンケンした咳
喘鳴とは
息をする時に聞かれる「ヒューヒュー」や「ゼーゼー」という音はまとめて「喘鳴(ぜんめい)」と呼ばれます。喘鳴は空気が狭いところを通るときに聞かれるので、どこか空気の通り道で狭いところがあるサインです。
喘鳴のうち、息を吐く時のやや高い「ヒュー、ヒュー」というのは呼気性喘鳴、息を吸う時のいびきのようなやや低い「ゼー、ゼー」は吸気性喘鳴と言います。この喘鳴の種類によって、どこが狭いかが推定できます。
| 呼気性喘鳴 | 吸気性喘鳴 | |
| 聞こえる音 | 息を吐く時にヒュー、ヒュー | 息を吸う時にゼー、ゼー |
| 空気の通り道の狭いところ | 下気道(肺の細いトンネル) | 上気道(喉周り) |
| 頻度の高い原因 | 喘息、気管支炎、肺炎 | クループ、アデノイド肥大 |

喘鳴の原因
呼気性喘鳴(気管支炎、気管支喘息など)
気管支炎と喘息のケースが多いです。気管支炎は、風邪の延長で、上気道周りに起きていたウイルスの炎症が下気道に波及した状態で、基本的には治れば終わり、というものです。ただ、一部のお子さんでその後気管支喘息になってしまうことがあります。
気管支喘息は、空気の通り道が炎症を起こしやすい体質です。体質なので、風邪や季節の変わり目などがきっかけで急に炎症が悪くなる急性増悪(いわゆる喘息発作)を起こすことを繰り返します(詳しくは「気管支喘息」のページをご覧ください)。
吸気性喘鳴(クループ、アデノイド肥大など)
クループやアデノイド肥大が代表的です。クループは、別名声門下喉頭炎と呼ばれ、声を出すための声門の下が炎症を起こす結果、声枯れ、吸気性喘鳴のほか、ケンケンしたオットセイのような咳(犬吠様咳嗽)が特徴的です。乳幼児で深夜~明け方にかけて起こすことが多いです。
アデノイド肥大は、アデノイドという鼻の奥にあるリンパ組織が年月をかけて大きくなる病気です。幼児や学童で口呼吸やいびきがずっと続いている場合は、耳鼻科で鼻カメラなどで診断されることがあり、点鼻ステロイドや手術で治療します。
他の原因
おもちゃの誤飲や食物アレルギーのアナフィラキシーなどでも喘鳴が聞かれることがあります(詳しくは「食物アレルギー」「異物誤飲」のページをご覧ください)。
受診の目安
基本的には喘鳴がで始めたところで、病院受診がおすすめです。特に、アナフィラキシーやアナフィラキシーに伴う喘鳴は命に関わるケースが多いので・・・。
病院を受診すると、吸入(薬剤の入ったミストのモクモク)をすることが多いです。薬剤は喘鳴の種類によって、喉の腫れをとるボスミンか、空気の通り道を広げるメプチンなどが使われることが多いです。
クループでは、吸気性喘鳴がなく、ケンケンした咳が出ているだけの場合は、少し夜風に当たるだけで良くなることもありますが、ゼーゼーしている場合は無理せず夜間救急を受診するようにして下さい。クループでは、吸入の効果は一時的なので、予防するためのステロイドのシロップ(デカドロンやリンデロン)が処方される事が多いです。
