発疹(急なポツポツ・皮膚の赤み)

子供は顔や体に急にポツポツや赤みが出ることがあります。あまり心配いらないことが原因のこともあれば、怖い病気のこともあります。原因は、お子さんの年齢や他の症状、その前後のエピソードなどからある程度絞り込めることがあります。

熱を伴う場合

多くの場合は感染症に伴うものです。名のある病原体では、溶連菌、アデノウイルス感染症(プール熱)、EBウイルス(伝染性単核球症)、水ぼうそう、りんご病(伝染性紅斑)、手足口病などのほか、時々流行するマイコプラズマ肺炎、麻疹、風疹などもあります。通常の風邪のウイルスでもウイルス性発疹をきたすことも珍しくありません。
一方、川崎病やスティーブンス・ジョンソン症候群など、感染ではない発疹+発熱というパターンもあります。

かゆみを伴う場合

感染や食物アレルギーに伴う蕁麻疹、多形滲出性紅斑のほか、感染症ではりんご病、水痘などでは痒みが出ることが珍しくありません。ダニや毛虫などによる虫刺されのこともあります。また、急に温かくなってきたり、体調不良などで汗の管理ができていないと、汗疹やアトピー性皮膚炎が悪化して痒みを伴う発疹が出てくることも多いです。

他の原因

他にも初めての食べ物や特定の薬によるアレルギー、ジクジクした皮膚で発症するとびひやカビなど他の原因のこともあります。また、お腹の症状を伴い、足や体に発疹が出るIgA血管炎などの病気のこともあります。

すぐに受診したほうが良い場合

・ぐったりしている
・呼吸が苦しそう
・大きな水ぶくれや出血がある
・唇や目、陰部などにも広がっている
・全身の蕁麻疹

上でご紹介した病気のうち、一刻を争うのはスティーブンス・ジョンソン症候群、アレルギーによるアナフィラキシーです。これらは皮膚にとどまらず、呼吸困難や血圧低下など命に関わる症状を伴うことがあります。スティーブンス・ジョンソン症候群の皮膚症状は皮膚や粘膜に水ぶくれが出きたり、皮膚がただれたりし、顔色も悪くぐったりします。アナフィラキシーでは急速に蕁麻疹が全身に広がり、顔色が悪かったり息が苦しそうだったり繰り返し吐いたりします。これらはすぐに命に関わる病態なので、夜でも朝まで待たずに受診するようにして下さい。

日中でも良いですが、早めに受診したほうが良い場合

・高熱を伴う
・目が充血している
・唇が赤い
・小さな水ぶくれや出血がある

基本的には発熱を伴う場合は、川崎病など入院が必要な病気、水痘など他の方に移すとまずい病気、登園・登校の目安が決まっている病気などのことがあるので、早めの受診をおすすめしています。目の充血や唇の発赤は、川崎病やアデノウイルス感染症、溶連菌感染症などで見られます。小さな水ぶくれや出血は水ぼうそうに特徴的です。
なお、熱が下がってから発疹が出てくる場合、乳児では突発性発疹、大きい子ではりんご病のことが多いです。どちらも発疹出現時は他の方にうつすリスクは低いので、受診は必須ではありません(もちろん心配なら受診していただいて大丈夫です)。

急ぎではないが受診をオススメする場合

・熱はないが痒みが続く場合

原因によって飲み薬や塗り薬によって発疹の治りを早めることが出来ます。実際の皮膚を見ないと診断は難しいので、お気軽に受診して下さい。

発疹だけで元気そうなら様子見ても大丈夫?

他に何も症状がなければ大丈夫なことも多いですが、発熱や目・口周りの症状などを伴う、痒みが強いなどあれば受診をおすすめします。

いつから登園・登校はして良いですか?

非特異的なウイルス性発疹や多形滲出性紅斑、突発性発疹などではありませんが、感染症では登園・登校制限があることも多いです。ご相談頂くのがベストです。

家にある軟膏を塗ってもよいですか?

軟膏は、発疹の原因によって、良くすることもあれば、意味がないこともあれば、逆に悪化させることもあります。自己判断で塗ることはおすすめしません。発熱なく、全身状態が良く、痒みが強い場合は抗ヒスタミン薬(レボセチリジンなど)は服用しても大丈夫なことが多いです(多くの発疹自体は消えませんが、それに伴うかゆみには効果が期待できます)。