慢性蕁麻疹

慢性蕁麻疹とは、6週間以上にわたって毎日のように蕁麻疹が出る病気です。どの年齢層の方もなることがあり、多くの場合は原因不明で、これは特発性と呼びます。一方、特定の原因があることもあり、具体的には汗(コリン性)、寒冷刺激や摩擦など(物理性)、アレルゲン(アレルギー性)が原因で出る方もいます。血管性浮腫という唇やまぶたが腫れるタイプも有り、これは遺伝的な要素が影響していることもあります。

抗ヒスタミン薬

最初に抗ヒスタミン薬(H1 blocker)の内服を試します。レボセチリジンやオロパタジンなど使用します。
効かないときは、別の抗ヒスタミン薬を試したり、倍量投与を行ったりします。

抗ロイコトリエン拮抗薬やH2 blocker

段階的には抗ロイコトリエン拮抗薬やH2 blocker (ファモチジンなど)を抗ヒスタミン薬に上乗せして使うと効果が得られることもあります。
ただ、経過によっては抗ヒスタミン薬の倍量投与を試してもいまひとつなら、そのまま注射の薬(ゾレアやデュピクセント)を使ったほうが良いこともあります。それは当院では患者様と相談して決めていきます。

生物学的製剤の注射(ゾレア、デュピクセント)

倍量投与など試しても効果が不十分な場合は、注射の薬を使うことがあります。注射は強力である一方、以下のようなデメリットがあります。
・保険診療ですが自己負担額が大きい(ゾレアは3割負担だと26年4月現在、薬代の自己負担額が約12000円/月)
・毎月注射が必要(蕁麻疹の症状を抑えるもので、体質を改善するものではありません)
・稀にアナフィラキシーを起こします。
希望があれば、数回当院で指導を受けた後、ご自宅で注射できるように調整することは可能ですのでご相談下さい。

慢性特発性蕁麻疹って治りますか?

数カ月で治る方が多いですが、数年続く方もいらっしゃいます。

蕁麻疹ってストレスで悪化しますか?

特発性蕁麻疹はストレスで悪化することが多いです。他にも疲れや感染症、生理、飲酒などでもでやすくなります。

蕁麻疹に塗り薬って効果がありますか?

一般的には蕁麻疹にはステロイド外用薬などの塗り薬は効果があまり期待できません。
ただ、アトピー性皮膚炎などのかゆみを伴う湿疹があり、それでかいて蕁麻疹が出るなどであれば、湿疹の治療目的で使われることもあります。

冷やすと良いですか?

特発性やコリン性は冷やすことも有効です。一方、寒冷刺激ででやすい方は、むしろ冷やすと悪化することがあります。